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必死のアピールの結果、僕は彼女に受け入れてもらえたようだ。この世の春が来たように僕たちはじゃれ合って、街灯から街灯へ、枝から枝へとふたりで飛び回った。
とっておきのおしゃれな喫茶店を知っているんだ。いっしょに行ってみない?
僕がそういうと彼女は目をくるくるさせていたけど、飛び立った僕の後ろからちゃんとついてきてくれた。
ここだよ! と僕は「おしゃれな喫茶店」の看板の上にとまった。続いて彼女も隣へやってきた。
「ここは何をする場所なの?」
「僕もよくわからないけど、とってもいいところなんだと思う。人間が続々入っていって、満足げに出てくるから」
看板の上から喫茶店の入り口を眺めていると、やはり多数の人間が「おしゃれな喫茶店」と言いながら中へ入っていく。間違いなくここは良い場所なのだ。
その様子を見て、彼女もこの場所にとても満足したようだ。僕たちの仲は「おしゃれな喫茶店」のおかげで、もっと深まったように思えた。
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