邢東風「仏典に見られる「大地震動」」『桃山学院大学総合研究所紀要』36, 2010: 179 - 194.
https://ci.nii.ac.jp/naid/110007651438
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Tuesday, 20-Nov-2018 12:28:00 JST Niceratus Kiotoensis
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Tuesday, 20-Nov-2018 12:31:46 JST Niceratus Kiotoensis
仏典の中での地震の原因記述の一つに風があるのは面白い.西洋古代においても地震の原因を地中の風(気息)に求める説が有力だった.尤も,仏典の場合は強い風が火,水,大地と連動的に動かすことによるもののようだ.
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Tuesday, 20-Nov-2018 12:39:06 JST Niceratus Kiotoensis
地震はそれ自体が一つの災害であるため多くの場合凶兆として取り扱われるが,仏典においては吉兆とされる解釈が目立つのは興味深い.そういえば仏語の六種震動も仏が説法するときの瑞相(吉兆)とされる.
「地震は一種の自然現象であって,良いものとか悪いものとかと言うことはできない.しかし,地震はしばしば人類に多大な危害をもたらしたため,地震を一種の厄災とすることが一般的である.少なくとも,地震を吉祥とみなすことはないであろう.しかしながら,仏教においてはその一般的地震観と違い,地震は必ずしも災難とはみない.もちろん,厄災とみなす地震記録もみえるが,ある種の吉祥とみなす地震の方が多い」(p.189)
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