最近よく考えるテーマなのだが、いわゆる自閉症スペクトラムに含まれない「ふつうの人々」という大ざっぱなカテゴリに含まれる人々も実は大なり小なり器質的な能力の欠落を抱えていて、求められる価値観が激変した現代においてそれらが表出し生活に支障が出ている場合があるような気がする。
例えば、いわゆるブラック企業において信じられないようなコンプライアンス違反を犯してしまう人々がいる。彼らはアイヒマン実験的な状況に対する抵抗能力が『器質的に』著しく弱く、組織の健全性を維持するためのシンパシーが機能停止してしまうように見える。これは、昭和の時代ならなんの差し障りもない「普通の」人間性だったのだろうが、現代においては間違いなく「障害」である。(下手すればADHDやアスペルガーよりインパクト大きいし…)
もはやこういう言語化されていない問題もちゃんとカテゴリ作ってあげて「世の人間の7〜8割は何らかの器質的な欠陥を自覚している」みたいな状況を作れれば、いわゆる多様性軽視みたいな状況は減るんじゃないかなー、と思うこの頃。