北海道は史跡をあまり保存して来なかった土地なので、内地の歩けば史跡が出てくるという環境は非常に新鮮
ボクは実家が漁師、学生時代の専攻が海事だったこともあり、内地の船舶・漁具に関しては興味が尽きない
特に興味深いのは「農人舟(ノウニンブネ)」で、田畑がそれほど整備されていなかった北海道では見ない種別の船舶
用途は川によって農作物の輸送
現在でも川の通る平野部の農家の軒下を覗くと、農人舟を掛けておく設備の跡が見て取れる
農人舟は農水道が整備され、自動車が普及した現代では使われることが殆どなく、稀に床下へ保管していた農人舟を子孫が発見して「何故ここに舟が?」と驚くことがあるというのも面白い
農家の舟というのは現在ではロストテクノロジーであり、貴重な歴史的資料なのだ