職業運転手は黄色いベストを運転席に保管しておくことを義務付けられている。
今回のデモの発端は排気ガス対策のための環境税。だけど不満の大元はマクロンの推し進める社会保障改革と失業保険改革。
世論調査ではフランス人の4分の3が「黄色いベスト運動」を支持している。一方、企業経営者は54パーセントがマクロン大統領の改革に満足。
マクロンの政策はかつてのイギリスのブレア首相、あるいは小泉政権に近い。法人減税、規制緩和で企業が活動しやすくし、富の均等から機会の均等にシフトすることで財政支出を抑えようとする。
黄色いベスト運動は政党を巻き込んでおらず、彼らのカリスマも存在しない。今までのフランス政治に関わったあらゆる組織を軽蔑しているという意見もある。政府と交渉の場を設けるべきだという穏健派も居て、代表者8人が国民議会開設の準備を始めたが、過激派からの脅迫により解散した。