北海道は人口分布も距離感も希薄広大すぎて、もともと鉄道の適応度は低いです。
北海道の鉄道は、そもそも、貨物が主体で成り立ってきました。国有化前最大の会社は北海道炭礦鉄道と名乗り、貨物輸送の省力化のためにもともとアメリカ式の自動連結器を採用してさえいます。
ただでさえ人口減少が進むのに、貨物輸送もほとんどなくなり、鉄道で生まれる利益は極度に減っています。路線が廃止されていくのは、輸送状況からすると至極全うとも捉えられます。
もちろん、一鉄道ファンとしても、一般人の立場としても、残せる公共交通は残した方が良いだろうと思います。ただ、北海道は車がないと生活できないし、ゆえに車さえあれば自由になれます。車は個人宅から大都市まで直通できます。
アメリカでは、旅客鉄道は完全に廃れました。人口分布が希薄で、距離のスケールも大きい国において、わざわざ一点に人が集まり線で運ばれる交通は、車が存在する今日では無力です。
北海道内の世論では支離滅裂な論理が多いと言われていますが、逆に言えば、北海道内ではその程度の扱いでしかないのです。
我々はあくまで本土民です。