身体を重ねることに理由も、意味のある言葉の積み重ねも不要だった。
ここがどこか。個人を識別する記号としての名前が何か。世界に重要なことはその程度だった。
「そろそろ帰らないと。いつまでもここに留まる理由が見つからないんだ」
彼女はただ「帰らないで」、と静かに言葉を発した。
「完璧な別れというものは存在しない。完璧な出会いが存在しないようにね。わかるかい。」
彼女の爆乳を涙がつたった。
やれやれ。それ以上彼女にかける言葉を僕は持ち合わせていなかった。ドアは彼女を立会わせることもなく、僕を外へと送り出した。
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あるぱか (ymik@mstdn.jp)'s status on Wednesday, 26-Dec-2018 13:05:32 JST あるぱか - 4/30 21:00 JST: self-destruct repeated this.