私がエスペラントアルファベットの変更を受け入れるとすれば次の条件が絶対に必要です:ポーランド、ハンガリー、チェコ、リトアニア、ベトナム、アイスランド、フランス、ドイツなどの人々が、自分たちのアルファベットにそれぞれ同様の変更をすると決めた場合です。それがなされるまで、私達エスペラントユーザーはじっと大人しく何十年も待っていることでしょう。
私が目にしたアルファベットの改造提案は10ほどあります。もうすこし多いかもしれません。想像してみましょう、これらがそれぞれエスペランティストの大きなグループごとに採用されたと。すると、10の正書法によるエスペラント文学とか、10の正書法による雑誌とか、10の正書法による手紙とかを読むことになります。ひとことで言えば、エスペラントが消滅してしまいます。エスペラントは、ヴォラピュックと同じ馬鹿馬鹿しい理由、「改造地獄」で粉々になってしまいます。現在、私達の頭上を舞う最大の危機はまさにこれです。ゆえに私は手の施しようがあるうちに、なんとかしておこうと格闘しているのです。
André CHERPILLOD