昼下がりにぶらぶらと新宿を歩いていたら何故かドライソさんとばったりあって、「天理ちゃん久しぶり!元気だった?」とか聞いてくるものだからつい嬉しくなって「元気でしたよ~!ホントに元気モリモリ!」とか余計な事言っちゃって恥ずかしくなってた時にドライソさんが優しく笑ってくれて「コレから珈琲でも飲みに行かない?」って誘われて有頂天になってた所で、唐突に電話がなって見てみたらお母さんからの着信で「今からロサンゼルス行こうかと思うんだけど一緒に行く?」とか聞かれて、素敵な叔父様と珈琲を飲みに行くか、お母さんとロサンゼルスに行くかで悩んでいたら、またしても優しいドライソさんが「いいよ。僕とはまた会えるさ。ロサンゼルス、楽しんできてね。」って言ってあたしに1枚の紙切れを握らせてきて、颯爽と去っていくドライソさんにごめんなさいとありがとうございますの入り交じった感情を言葉にできなくて、立ちすくみながらドライソさんの背中を見送ってしまって、「どうして何も言えなかったんだろう。」ってなりながら手渡された紙切れを見たら一言だけ「好きだよ。」って書いてある人生にならないかなぁ……