日本の天皇も(災害の被災地とか)あっちゃこっちゃ行くけども、インドネシアのスルタンが違うのは、農民とかが直訴する機会が与えられて、たとえば「井戸が枯れて困ってるからなんとかしてくれ」って言われたら、よし明日やろうって実際にやってくれるの。そんなかんじで実際に関わることができて、そして実際に助けてくれるから、スルタンの受ける信頼というのは絶大なもの。自分にインドネシア語を教えた教員の奥さんの親戚も、仕事がなくて困ってるときに直訴にいって仕事をくれっていったのだとか。スルタンも忙しいから実際には会えなかったらしいけども、そういう困ったときに「スルタンなら助けてくれる」という発想にしてくれるカリスマ性の強さがある。("Bapakisme")