オックスフォードのクィーンズ・カレッジを出た後,カンバーランド(Cumberland)の農場の世話をするかたわら古典文献の研究を続けたJohn Jacksonのことをふと思い出して,彼のMarginalia Scaenicaは昔高津先生の書評が載ってたなと検索したらJ-Stageメンテ中だったorz
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jclst/6/0/6_KJ00005743699/_article/-char/ja/
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Saturday, 23-Mar-2019 18:36:28 JST Niceratus Kiotoensis
- Niceratus Kiotoensis repeated this.
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Monday, 25-Mar-2019 19:27:42 JST Niceratus Kiotoensis
読めるようになっていたので再び.高津先生の書評本文からJacksonの紹介となる部分を抜粋すると,
「これは世にかくれた學者の遺著である.Jacksonは言うところの學者ではない,オクスフォドのQueen’s Collegeを出て間もなく彼は家庭の事情からイングランドの西北隅,湖水地方で名高いCumberlandのCaldbeckに母親と共に暮しつつ,その農場の面倒を見なければならなかつた.日々の激しい仕事の裡に讀書にさき得るのは夜のみであつた」
「發表する積りなしに,ただ自分の興味のために覺えのノートを書き溜めた.荒涼たるCumberlandの農場で,近くに利用すべき圖書館もなく,夜毎に唯一人古典に沒入していた彼の手許には新らしい校訂書も殆んどなかつた.原典批判に必須の參考書もなかつた」
という中で三大悲劇詩人とアリストパネースの喜劇の本文批判について価値の高い仕事をした人物です.