あるところにとても広い空き地がありました。
一人の男がここに公園を作ったらいいんじゃないか、と思い立ち、大きな公園を作りました。男は公園の管理人になりました。
それはベンチと、最低限のルールが書いてある看板しかないとても簡素な公園でしたが、とても自由な公園があるらしいと噂を聞きつけた人たちが集まり始めました。
そのうち公園には多くの人が集まるようになり、みんながそれぞれ持ち寄ったもので遊んだり、遊具を作って遊んだりしていました。時には喧嘩騒ぎが起こったりルールに反する行いをする人が現れたり、ひどい人は社会に反する演説を繰り返したり、わいせつな言葉や絵を掲げては他の人の反応を楽しむ人が現れたり。
その都度管理人は大忙しです。
そんなことがありながらも公園はみんなの憩いの場としてそこにあり続けました。
ある日、近くにある大きな公園のルールが変わってしまい、それが原因で多くの人がこの公園に流れ着きました。
そしてついには、この公園は空き地に戻ってしまうことになりました。
公園を失った人々はバラバラになってしまいました。
青く澄んだインターネットの空を見上げながら、みんなはこう叫びました。
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黒川鎖佐美.jper (kurokawasasami@mstdn.jp)'s status on Friday, 24-Aug-2018 12:09:24 JST 黒川鎖佐美.jper - hinketu repeated this.