文章の中に現れる隠れた法則性を発見する文体統計の考え方は,自然の中に法則性を見出そうとするのが自然科学であるという観点からすると,言語を人為というよりはむしろ自然に属するものとして自然科学的な角度から研究対象にしようとしていると言えるかもしれない.
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Tuesday, 26-Mar-2019 21:06:22 JST Niceratus Kiotoensis
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Niceratus Kiotoensis (ncrt035@gnosia.info@gnosia.info)'s status on Tuesday, 26-Mar-2019 21:14:32 JST Niceratus Kiotoensis
文献を,自然の一環としての言語現象のひとつと捉えるのか,それとも人為による歴史的な所産と捉えるのか.
前者の視点が探るのは隠れた法則性なので,例外的な事象はノイズでしかない.他方,後者の視点はまさにそうした例外的なもののうちに現れた個性を理解することに向かう.どちらの態度をとるべきかと問うより対象や問題の性質によって両方のアプローチを使い分けるべきということなのだろうが……
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