「それが悲劇なのか喜劇なのか、美しいか美しくないか、物語を導くのは読者です」。
所々が曖昧に書かれているのは、無限の可能性を読者に委ねたいから。解釈が変われば物語も変わる。この物語は幸せだった?それは読者が決めればいい。どこまで気づくのか、気づかないまま終わるのか。結びついたときの鳥肌が、気持ちよくて好きでした。
死神と少女9周年おめでとう。
「『死神と少女』とは、孤独な死神と孤独な少女が出会い、世界で一番美しい言葉を探して旅をするうちに、互いの孤独を埋め合い、そしていつしか自分という存在に気づく。自分探しの物語さ」。(「あとがき」より)