厳密には Rust はFSFの自由なソフトウエアではないという見方があることを知りおどろいた。
具体的には、Hyperbola GNU/Linux-libre ではRust が除外されており、Hyperbola ではRust 言語を使ったソフトウエアの IceCat や Tor さえ除外していた。具体的には次の記事に記されている。
- https://wiki.hyperbola.info/doku.php?id=en:main:rusts_freedom_flaws
- https://e-yuuki.org/docs/rusts_freedom_flaws/index.html (榎本さんによる翻訳)
問題点を要約すると、Rust や Cargo が商標登録されており "Rust" を名乗った改変版の配布に Mozilla の許可が必要であることが、FSFの自由ソフトウエアの要件のうち3つ目 ("The freedom to distribute copies of your modified versions to others") を満たしていないとしている。 この問題はFirefox と Iceweasel の関係と同様に思われるので名称変更で対処することが考えられるが、Rust は プログラミング言語なので、名称変更版を使う際には、Rust を使ったソフトウエアのMakefile (や Cargo.toml も?) なども書き換える必要があり難しいとしている。
なお、Hyperbola の記事をもとに商標の扱いなどが Rust 側でも議論されていたようだが、曖昧なまま終了していた。また、Debian や Gentoo などのパッケージでは "Rust" の名称のままパッチが当てられているが、それも曖昧な状況に見受けられる。
https://internals.rust-lang.org/t/rust-s-freedom-flaws/11533
なお、いわゆる "FSFが推奨するディストリビューション" であっても対応は分かれており、Guix や Parabola などではRust パッケージは導入されている模様。