榊原良子さんのブログを拝読した。彼女の中には確かに「南雲しのぶ」が生きていた。結論としては彼女が仰る通り、押井守監督には女性の抱く複雑な感情や葛藤を完全に理解するのは難しいのだろう。
邪推でしかないが、これが庵野秀明監督ならまた違った演出になったのかもしれない。
ブログ中に榊原さんは映画の映像にはない後日談としてだが、家路に着いた後のしのぶさんの描写について語られていた。その文章を読むと、鮮明に映像が浮かんだ。
嗚咽して顔をぐしゃぐしゃに大粒の涙を流しながら報告書を入力している南雲しのぶがそこにはいた。
確かに普段から毅然とした態度でいる南雲しのぶだが、愛した男性対しても同じ様に振る舞うだろうか。手錠を掛けた相手の指を絡めるぐらい未練がある人に対しても非情でいられるだろうか。
「パトレイバーMovie2」にはそういう特車二課の人間模様がたりないのかもしれない。
私の記憶に残る「パトレイバーMovie2」 | 榊原良子オフィシャルブログ Powered by Ameba https://ameblo.jp/yoshiko-sakakibara/entry-12629209284.html