微妙な話ですが、発達障害の1つであるADHD当事者の観点から集中力の注意力の違いについて一つ。ADHD的には注意力とは「注意を向ける」ように意識する対象を選択する能力のこと。集中力とは対象にどれだけ深くフォーカスできるかという能力のこと。ADHDはAttention Deficit Hyperactivity Disorder なので集中力に問題はなくて注意力がバグっている(注意欠陥)。(Hyperactivityのほうは多動と訳されている)通常時だと気が散りやすくて自分の意図とは無関係にあちこちに注意が向くが、集中が始まると注意を外せなくなり「過集中」などと呼ばれる状態になる。これは現在集中していることから注意を別の方向に向けることができなくなって没頭してしまう状態。発達障害という名前が示す通り、発達する(年を取る)とコントロールが効くようにはなるが、個人差がとても大きい。私は意図して過集中を起こせはするが、意図して過集中からぬけるのは非常に困難という状態で20代〜30代を過ごした。30代の終わりの今になってようやく集中を切る方法が分かりかけてきている。