「イエス・キリストの教えによれば、キリスト教徒達が共産主義を理想的な社会体制として支持しなければならない」という見解に根拠をおき発達した神学的で政治的な理論。キリスト教共産主義が何時生じたのかは正確には判っていない。新約聖書の使徒行伝によれば、エルサレム教会では財産を共有するキリスト教社会主義共同体を維持したとされている。エルサレム教会とは神学性格が違った使徒パウロやヤコブも、教会では教友達の間の不平等があってはいけないと信じた。アウグスティヌスも哲学について述べているが、自由に共有すべきと考えていた(このことからフリーソフトウェアなどの知的財産の無償性を唱えた最初の人物であるとみなされることがある)。また、中世の教会法では万物が神の財産であり、「神のもの」だから財産の私有は正しくなく、財産の共有が正しいという見解が主流だった。宗教改革期においても、アナバプテスト等の急進的なプロテスタント教派達は、財産共有を主張しながら、平等社会の具現を、キリスト教を通じて成そうとした。