言語における概念と事実の区別がつかないと、「概念に全ての事実が含まれる」というプラトン的な失敗をするか、そうでなければ「事実に合わせて概念を変えてしまう」というヘーゲル的な失敗をする。
まずプラトン的な失敗だけど「自由」は単語単体で意味するのはただの概念で、それが「表現の自由」か「修学旅行の自由時間」か「体操競技の自由演技」かといった事実は未決定状態なわけだけど、プラトン的なイデア論によると、「自由」という単語に全ての事実が含まれているので、それぞれの事実が「自由」というイデアの似姿、つまり「自由」という集合の元ということになり、この段階で間違いは確定。
次にヘーゲル型だけど、こっちは事実に合わせて概念が変化するので、集合を作っても状況に応じて「自由」という単語がAという意味だったり、Bという意味だったりCという意味だったりするので、その集合の元が常に変化するという馬鹿馬鹿しい状況になり、こっちもアウト。で、この前提から二元論あるいは疑似二元論に移行する。
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みのうぐん (minougun@mstdn.jp)'s status on Thursday, 30-Aug-2018 05:54:15 JST みのうぐん
- 宮原太聖(AMW) repeated this.