本日の書棚から適当に1冊は『<帝国>』(アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート著、以文社)。
かつての帝国主義時代の帝国とは違う、グローバルな巨大資本主義システム<帝国>。それに対峙するマルチチュードという構図から「21世紀の『共産党宣言』」と見るのも分からなくはないものの、出版から20年以上を経て、はて、なぜあんなに一時期もてはやされたのかな、という気がしないでもない。示唆に富んだ内容は面白いんだけどね。読み直してみたら何か印象が変わるかもしれないが、600ページ近くあるので今は読み返す体力がない。なぜか近所の大型書店には置いてなくて、品川に出かけた時に見つけて買った思い出。2003年1月刊。#ライクロフトの本棚