#SS なんでも解錠俺は怪盗。「なんでも開けれる鍵」という物を手に入れた。見た目は古いが、南京錠だろうが電子ロックだろうが何でも開けれる凄い物だ。「大銀行だろうが刑務所だろうがどんな部屋でも開けれるぜ」
ここは警察所。一室で刑事たちがしかめっ面になっている。
「電子ロックの基盤その物はまったく異常はないが、ロックの為の棒が破損していたな」「そちらもですか?変ですね?よくあるシリンダー錠は、なかにシリンダーを抑えるための棒が複数あって、それを鍵のギザギサがうまく填ることで回るわけですよね?」
「みたところ、刑務所のドアはその棒だけが全部こなごなになっているのですよ。なぜでしょう?」
夜のレストラン。男と女がワインを飲んでいる。「…という鍵なわけだ」得意気に鍵を見せびらかした。「へー?」「もしかしたら、君の隠しごとも開けれるかもな」男は女性の頭を鍵先でついた。