労働力を売って暮らしてるひとは、労働力を売るほど儲かる。そして、儲かりさえすれば豊かになるんだと信じて、より多くの労働力を売ろうとする。
けど、みんながそうすると労働力の供給過多が起こって単価が下がり、より多くの労働力を売らないと貧しくなる、という状況になってしまう。あるいは値下げしても売れなくなると、良質に見える労働力ばかりが売れ、そうでない労働力は売れ残るようになる。
そういうことでみんなが無意味につらい思いをしたり、一部のひとが生存の危機に陥って社会が不安定になったりするのを防ぐっていうのが、労働時間の制限の主目的なんだろうと私は思ってる。