読書感想文を「ただ書く」だけなら簡単だけどさ。コンクールで優勝しようと思ったら、相当アタマが切れないとダメ。ウチ、おじいちゃんが元小学校の先生だったからさ。私に賞を獲らせようと思って、全部書き直しちゃうの。私それ恥ずかしくて嫌だったんだけどさ。でもまあ、おじいちゃんが知恵を絞っても佳作どまりだったわ。
おじいちゃんの手法は「課題図書」と「自分(小学生の私)の人生」を結び付けて、「『本を読んで自分の人生を見つめて感動した小学生』を演出して、審査員を感動させる」という、王道パターンね。これがいわゆる「読書感想文」の本筋。
なぜ学校教育で子供に本を読ませるかつーと、別に東大に入ってほしいわけじゃなくて、「自分の人生を見つめる機会」を、読書を通じて持ってほしいからなのよ。だから、課題図書つーのは、そういうものになってる。
そこを抑えて、審査員をどう納得させるかね。別に、子供にそこまでハードルを課す必要はないけど。アタマ良くて文章が書ける子は、すでにそこまで計算して書ける。
アンタは、まがりなりにも「知識人」の立場になろうとしてるわけだから。それを突破するぐらいの知恵を持て。