anecdote というのは文字通りには本来「未だ公にせられざる事柄」で,逸話の逸も散逸とかと同じと考えると「秘話」に近い「一般に知られていない話」という感じなのだろうが,単に知られていないというところを超えて「人物や時代状況についての意味深な示唆を含む話」というニュアンスがあるのは何でだろうか.
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抑圧と昇華そして床への浸透 (niceratus@pawoo.net)'s status on Sunday, 12-Sep-2021 09:44:49 JST 抑圧と昇華そして床への浸透 - らりお・ザ・何らかの🈗然㊌ソムリエ repeated this.
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抑圧と昇華そして床への浸透 (niceratus@pawoo.net)'s status on Sunday, 12-Sep-2021 09:44:55 JST 抑圧と昇華そして床への浸透 伝記や,あるいはより広く歴史叙述一般において逸話やエピソードがしばしば重視され読者もまたそれらをこそ興味深く読むのは考えてみると面白く不思議な現象である.歴史の研究を仮に法則の探究だとすると,そんな一回的な特殊事態はノイズでしかなく注目に値しないが,実際にはそうではなく,むしろある人間の生やある歴史的局面の中で一回的に生起した出来事に,その生や歴史的事件の全体が凝縮されたかのような閃きを見ようとするのが上記の興味の根源であり,そこでは法則定立的なサイエンスの知とは根本的に異なる個性記述的な知が目指されている.