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とある工業系の人がこんなことを言っていた……。「工業高校と高専と大学工学部は,実はやっていることはたいして変わらない。ただ,アプローチが違っていて,工業高校は即戦力の教育をするから,理論的なことはやらない。高専は工業高校よりは理論的なことをやる。大学工学部を理論でこなす。」これがただしいかどうかはあたしはわからない。ただ法学の分野でも似たような話はあって……。たとえば個々の法知識だと,特定の分野についてやたら詳しい人はいるし,その人が法学部とかで専門教育を受けているとは限らないわけですよ。(その極端な現れは,ビジネス書によくある「あなたを守る法律知識」的な本。)ところが,そういう人が「なぜ,そんな規定になっているんですか」って聞かれると得てして口ごもってしまったり,外れたことを言いだしたりする。これは,法知識について How to を知っていれば,それなりに仕事はこなせるけど,How to では応用が利かないわけです。例のプログラマーに数学が必要かって話も,はたから見ればこの筋の話で,「そりゃあなくてもできるけど,数学知らないと応用利かないって話じゃねえの?」と思える次第。もう少し限定的に書けば,特定の言語しか知らなくてもプログラムは書けるけど,背景にあるアルゴリズムを理解できなければ,違う言語には行けないし,幅が狭まるよね……。