減少に転じた沖縄県で考える重点措置と出口戦略(高山義浩) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20220203-00280332
高山義浩|沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科2/3(木) 7:32
減少に転じた沖縄県の流行
沖縄県では、1月以降の第6波において3万人を超える感染者を認めています。極めて大きな流行でしたが、1月中旬をピークとして減少へと転じています。
ただし、いまだ高齢者における感染が持続しているため、その減少速度はゆっくりとしています。このあたり、ワクチン接種で高齢者が守られていて、おおむね若者の増減で終わった第5波とは異なる動態です(若者は急速に増えて、速やかに減ります)。
たしかに、オミクロン株が主流となってからは、ほとんどの若者は軽症で推移しています。しかし、80歳以上が感染すると3割以上が入院を要する状態となっており、いまだ高齢者にとっては脅威の感染症と言わざるを得ません。
ウイルス性肺炎もありますが、基礎疾患の増悪や細菌性肺炎の合併を多く認めています。インフルエンザがそうであるように、高齢者は合併症に苦しまれているのです…