ところが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大の勢いは1カ月以上経った今も増え続ける一方。「克服のめど」が立つどころか、もはや手が付けられない状態に陥っていると言っていいだろう。
3日は、東京都の新型コロナのモニタリング会議が医療提供体制の警戒レベルを約4カ月ぶりに4段階のうちで最も深刻な「逼迫している」に引き上げたほか、和歌山県が5日から27日まで新たに「まん延防止等重点措置」の適用地域になることが決まった。
重点措置の対象は35都道府県に拡大し、現在のペースで「オミクロン株」の感染が続いた場合、都内の来週の1日当たりの新規感染者数は約2万5000人に上るというから驚愕だが、それでも政府の「新型コロナウイルス感染症対策本部長」の肩書を持つ岸田は意地でも「緊急事態宣言」を発令する気はないらしい。岸田は1月31日の衆院予算委で、感染拡大に伴う東京都への緊急事態宣言の発令について、「少なくとも現時点で政府としては検討していない」と答弁…