『ポリビアス』 (英: Polybius) は、アメリカ合衆国の都市伝説で語られる架空のアーケードゲーム。この都市伝説によれば『ポリビアス』は1981年初頭に最初に出現したと言われている。後にこの都市伝説を元にした同名のゲームがいくつか開発された。
都市伝説上の『ポリビアス』は、オレゴン州ポートランドを本拠地とした政府による心理学の実験の一部であるとされる。『ポリビアス』を遊ぶと、遊んだ人に激しい精神活性と中毒性を与える効果をもたらしたという。このゲームの筐体は少数だけ設置されており、定期的に黒服の男が筐体の元に訪れて、筐体に蓄積したデータの収集と、ゲームがもたらした影響の解析を行っていたとされる。最終的に『ポリビアス』は全てゲームセンターから姿を消したという。
ちなみに、「ポリビアス」はギリシャの歴史家のポリュビオスの英語表記と同じ綴りである。
都市伝説
アーケードゲームの情報を収集するCoinop.orgというウェブサイトで、2000年2月6日に『ポリビアス』の情報が登録された。この情報には、『ポリビアス』は1981年に著作権が登録されたと記されている。しかし、アメリカ政府の記録によれば、そのような著作権はこれまで登録されていない。この情報を登録した人物は説明欄の中で、『ポリビアス』のROMイメージを所持しており、ROMイメージから断片的にテキストデータを抽出したと主張している。抽出されたテキストには"1981 Sinneslöschen"というものが含まれる。このゲームに関する情報欄は説明欄を除いてどれも「不明」とだけ記録されており、説明欄には「奇妙な噂」により都市伝説が生まれたと書かれている。
都市伝説によると、1981年にオレゴン州ポートランド郊外で聞いたことのない新しいアーケードゲームが出現したという。当時、そのアーケードゲーム、つまり『ポリビアス』は滅多に設置されておらず、病み付きになる人が現れるほど人気を博したとされる。『ポリビアス』の筐体の周囲に人々は列を成し、遊ぶ順番を巡ってしばしば喧嘩が発生したという。筐体の元には黒服の男が訪れ、筐体から未知のデータを収集していたとされ、これは『ポリビアス』がもたらす精神活性の影響への反応を調査するためだったという。『ポリビアス』を遊んだ人々は、健忘、不眠症、夜驚症、幻覚などの副作用に苦しんだと言われる…