本日は有史以来の天才の友人にたまたま会いましたが、会うなり彼が開始五秒で『楽天カードマーン!』と大声で叫びながらゆるゆりのキャラがカラー印刷された何らかのカードを2枚手に持って目に充てがったため、それまで私が感じていた、『年収が幾らでないと、異性にモテないと、学歴がないと、見た目が良くないと、そんな世界が嫌だな』という気分が痛烈なまでに崩壊して、『嗚呼そうか。人生はフリースタイルダンジョンなんだな』と理解するに至り、18:30の上野駅にダンバインの"闘いの詩"が『ウォウウォウウォウウォウ君は君を、賭けてでも立ち上がるんだ』と鳴り響いてしまった。寂しい冬が終わり、まもなく季節が次々にやってくる。歴史の波がいくら僕たちから何かを奪おうとも、僕たち自体を奪い取る事ができないように、僕は彼に楽天カードマンの真似をやめてもらう事ができなかった。