今朝は『バニラ・スカイ』というキャメロン・クロウ監督、トム・クルーズ主演の映画を観ていた。観ながら「もう20年前の映画かー」「この時のペネロペ・クルスはまだ英語が下手でスペインなまりだったな」などなど考えながらぼーっと画面を眺めていたのだけれど、あるシーンで一時停止、巻き戻してしまった。
主人公のディヴィッドがモデルのジュリアナとセックスした翌日の場面で、「自分が何回セックスしたか」「4回」「4回セックスする男ってすごいだろ?」というやりとりがある。何だこの回数へのこだわり。そもそもこの主人公のディヴィッドは33歳という設定だ。なんかおじさんすぎないか。両親を自動車事故で亡くし、出版社の社長になってしまったというディヴィッド。愛に飢えている、ということが飽くなきセックスへの要求で、このあとディヴィッドはソフィアという1人の女性に出会うことで「真実の愛」を知ることになるので、ジュリアナはそのために使われたパーツなのだけれど。
とにかくこのジュリアナがかわいそう。ディヴィッドの寂しさを満たすため、呼び出され、セックスに応じ、オーラルセックスをし、精液を飲んだりもする。いいのか、それで。
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カンミ (pantabekanmi@mstdn.jp)'s status on Saturday, 12-Nov-2022 09:43:03 JST カンミ - moriteppei repeated this.
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カンミ (pantabekanmi@mstdn.jp)'s status on Saturday, 12-Nov-2022 09:43:07 JST カンミ もちろん良くなんてない。でも、ディヴィッドはジュリアナが「楽しんで」いると思っているし、彼女のことを友達に「ファックバディ」と紹介する。「自分は彼のことが真剣に好きなのに、ファックバディ?」「要するにセックスフレンドってこと?」「それ以下じゃね?」「しかもなんか横から来たソフィアとかいう冴えない女に横取りされた」と疑問符で頭がいっぱいになったジュリアナは、悲しみ怒って感情をディヴィッドにぶつけるのだけれど。
結局この話はディヴィッドが「親の代替え品」「真実の愛」を求めて虚構の中をさまよう物語で。キャメロン・クロウ監督、そこがまあまあうまいなと思いながら観ていた。
『バニラ・スカイ』は『オープン・ユア・アイズ』のリメイク。『オープン・ユア・アイズ』はより静かで滑稽さが美しいので興味がある人はそちらもぜひ。いやはや途中まで本当に面白かった。