ご祝儀の返礼品をカタログギフトから選んでいて「自分が結婚していたら何年目だろう」と思って指を折った。だいたい9年くらいになる。たった1年で離婚したんだっけ。結婚したのは父が透析を始めた年だった。ああ、そうだそうだ。この時父から「透析を始めた時、医者から血管の寿命の話をされた」とも言われたんだった。この時はとにかく父を安心させたくて、そのために自分ができることが家族を持つことだと思っていた。とも思い出した。そんなもので父親の病気が治るわけでもなんでもないので、ちゃんちゃらおかしいのだけれど、その時は真剣にそう思っていたし、一刻も早く結婚しないといけないくらいに考えていた。そのくらい追い詰められていたし、周囲もそれを加速させた。
そんなのでうまくいくはずなんてない。結婚の話が進めば進むほど、相手に対しても結婚に対しての疑問も深くなっていったし、どんどん落ち込んでいった。婚約指輪もウエディングドレスも興味のない私に対して、周りは結婚式の話をしたり、新居の家具の話をしたり、必死で盛り上げようとした。でもそんな周囲の盛り上がりに反して、ストレスでとにかく食べられなくなり、食べるのをやめ、痩せた。
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カンミ (pantabekanmi@mstdn.jp)'s status on Sunday, 13-Nov-2022 06:45:30 JST カンミ - moriteppei repeated this.
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カンミ (pantabekanmi@mstdn.jp)'s status on Sunday, 13-Nov-2022 10:57:10 JST カンミ 結婚式の時はドレスがずり落ちそうなので、背中にビート板みたいに板を入れた。
「人生の晴れ舞台」の日の写真の背中にはビート板、のようなものが入っている、と思うととてもおかしい。滑稽だし、これぞ作り物、という感じがする。なんでこんなものを周りは自分に着せたがったし、着てしまったんだろう。
ほんと茶番としか言えない時間をお届けしたのが身内だけでよかった、と今思うと笑いしかでてこないのだけれど。
そんなこんな考えながらカタログギフトのページをめくる。あまりいいが無い。こういう時は食べ物だと小田さんが言ってたっけ。でも、こんなきりたんぽ鍋セットとか届いても1人暮らしだとどうしようもないんだよな。なんで家族前提なんだよ。とぼやきながら一人前ずつ小分けされたパウチのおでんにした。量が少なくね?と文句を言いながら、一人で暮らす今の住所を書いた。