ゆゆ式ものすごく教育的側面が強いのですが、
当の本人たちは自分たちを教育的アイコンとして記号化されることに賛成していません
何故ならば彼女たちが血の通った本当に生きている人間として振る舞っているからです
記号としてデフォルメ化されるに辺り
それ以外の要素を無駄なものとして排除されてしまうことに反感を覚えるのは
現在の学校で「キャラ」を演じなければ友人とうまくコミュニケーションを取れない子供たち
それは遡れば儒教の礼を上下区別付けて正しく振る舞わなければ社会を保てなかった
旧世代と、その呪縛に囚われたままの「空気読めよ」同世代への反感とも言えるのです
(『守護キャラ』という少女マンガ、人気でしたね?)
それゆえゆずこたちはともするとクラスの中で「無礼者」「変なやつ」の謗りを免れません
事実彼女たち自身常に他人から嫌われていることを自覚して毎日を過ごしている
しかし彼女たちは他人とのコミュニケーションにリスクを抱えながらも
あくまで精神の自由を手放そうとしない
そういう精神的気高さにファンは魅了され
この作品を愛し続けるのです