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  1. あみおじ (legacyof00s@mstdn.kemono-friends.info)'s status on Thursday, 20-Sep-2018 01:07:38 JST あみおじ あみおじ

    どこかの森の木の上に、1つの鳥の巣があった。
    そこでは卵を、親鳥が一生懸命温めていた。
    やがて卵は孵り、4羽の雛鳥が生まれた。
    親鳥は餌を与え、雛を大切に育てた。
    ある日のこと、いつものように餌を取りに行った親鳥が、いつまでたっても帰ってこない。
    4羽が心配そうに鳴いていると、親鳥が今にも落ちそうなぎこちない飛び方で帰ってきた。雛たちが何があったのかと言わんばかりに泣き叫ぶ中、1匹の雛鳥は、親鳥の羽を銃弾が貫き、そこからむごたらしく血がながれていることに気づいた。この森にも、ついに人間の魔の手が襲いかかったのだ。親鳥は力尽きた。
    雛たちには、もう食べ物を取ってきてくれる親鳥はいない。空腹に耐えかねた雛鳥たちは、親の亡骸をついばみ、命を繋いだ。しかし、雛鳥は1羽、1羽と弱っていき、死んでいった。最後の雛鳥は、銃弾を見つけた雛だった。
    ある日、森に火がつけられた。開拓者による焼畑農業のためだ。この時雛は、「ハハ、面白いほどに燃えてやがる。これじゃ鳥もみんな焼き鳥だな!」「人間様に敵う相手なんざ、いねえのさ!」という声を聞いた。雛はその意味を知る由もなかったが、その瞬間今まで決して感じたことのない感情に襲われていた。周りで燃えている火以上に、胸の奥が、体全体が燃えるように熱い。それは怒りであった。「ギエ゛ャ゛ーー!!」雛は三日三晩叫び続けた。血が、涙が、全身からこみあげて来る。そして泣き止んだ時、その声はすっかり枯れ果て、変わり果てていた。

    In conversation Thursday, 20-Sep-2018 01:07:38 JST from mstdn.kemono-friends.info permalink
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