# Debian noroot 環境において Firefox の動作に関する問題とその回避策について
## 概要
Debian noroot 環境において Firefox ESR を導入した場合、最新の Firefox を起動すると、 Firefox の画面が何も表示されない障害が発生することがあります。
これは、 Firefox の起動時に共有メモリに関するディレクトリ /dev/shm を参照した時に、 /dev/shm が一般ユーザに対してアクセス権限が適切に与えられない状態にある事が原因であると考えられます。
また、 Firefox が共有メモリを Debian 環境内の標準ライブラリ関数 shmat 等を介して操作していない事も原因として考えられます。
この問題は、旧版の Firefox のうち、共有メモリを Debian 環境内の標準ライブラリ関数 shmat 等を介して操作しているバージョンにダウングレードする事によって回避する事が出来ます。
ここでは、 Firefox ESR のダウングレードによって Firefox の問題を回避する手法について述べます。