Conversation

偉い人同士のパワーバランスを一介のPMが意のままにコントロールすることは、実は不可能に近い。「有能なマネージャーが偉い人達の前で八面六臂の大活躍！」みたいな状況はほとんどフィクションの領域と言っていいと思う。（例えそう見える光景があったとしても、実体は恐ろしく泥臭い…）
ただ、「偉い人同士のパワーバランスがどのような構造をしているか」「その構造が、どのような不可避の結果をもたらしてしまうか」という思考訓練をメンバーに教育することは可能。そこを起点にして悪い結果を組織的に事前緩和することも出来るし、「一介のPM」ではなく「有機的な集団」としてなら偉い人達のパワーバランスに介入できる可能性も出てくる。
末端の構成員として組み込まれていると気付きにくいけど、集団と言うのは恐ろしく強い。単純に並行作業できるというだけで個人じゃ到底賄えない価値がある。