台風で思い出すのは平成5年9月の13号台風。
8.6水害から1ヶ月も経っていなかった。
上陸した夜、当時勤務していた病院の近くで土石流が起きた。
翌朝運ばれてきたご遺体の中に、通院されていた男性の姿があった。
前日、午前中に腰痛治療に訪れた彼はそのまま消防団の見回りに出られた。
退室時、いつものように頭を深々と下げ一礼される姿、それが私が見た最期の姿になるとは思いもよらず。
泥に埋まっていた身体は水分で膨れ上がり、当初は彼だと判別できなかった。
ご遺体の泥を洗いつつ止まらなかった涙。
停電に断水…
数日間はまさに「野戦病院」
長い時が流れたが、各地で同様の災害が起こるたび思い出す光景。
他人事ではない。