あるユーザーの特定のカテゴリの発言だけを受信したい、などという発想はコミュ障の人間特有のものである。元来人間は一個の脳の中ですら矛盾し分裂し時とともにうつろうものであり、それを一貫したコンテキストで抽出できるなどという発想は技術の進歩の過程がある種の人々にみせた幻想にすぎない。人類は個別の脳の多様性とその集団の織り成す複雑性に折り合いをつけ生き長らえてきた、一方でそれができない者は疎外され死んでいったというだけだ。このような死者が生き残る術が確固たるものとして確立するほどにはまだ技術は進歩していない。コミュ障たるわれわれは揺れ動くヒトの脳と不完全なフィルタでその場しのぎをしていくしかないのが現代なのだ