真夏の怖い話
今日の仕事の帰り道、車を走らせていた時の話
お客さんちに寄ってから帰宅の途についたのだが、帰宅途中には数十年前に一家4人が首吊り自殺した神社前を通ることになる。
それほど暑くはなかったのだが、無性に喉が渇き道路端の自販機に車を停めて缶ジュースを買った。
普段ならエンジンを切ったりはしないのだが、その時はなぜか切ってしまっていた。
買い物を済ませ車に乗り込もうとしたが、ロックの解除が出来ない!?何度ボタンを押しても解除出来ない?思案に暮れてふと顔を上げると自販機の灯りにうっすらと浮かび上がる紅い鳥居が.......そう、件の自殺のあった神社ではないか。
少し気味悪さを感じたものの、まだ20時前だった事もあり気を取り直して再びキーロックを操作しだした瞬間!!!!
けたたましい警報音があたりの静寂を引き裂き、文字通り口から心臓が飛び出るほど俺は手にした缶ジュースを放り投げ、無様にしりもちをついてしまった。
何のことはない、スマートキーの電池が切れかけで、反応が鈍くなっていただけという他愛のないお話ででした。