Notices by 柞刈湯葉 (yubais@pawoo.net), page 10

順当に行けば3月までに3本の短編が出ます。順当に行かない例としてはまた「倫理的にダメ」を食らったりする場合です。

宇宙開発はもう立派に商業なので、携帯料金プランなみに「100Mbps って公称してるのにそんな速度出ねえぞコラ」みたいな扱いをしていいと思うのだが、なんでいつまでも「この失敗に意味がある！人類の夢に近づいた！」な感じなんだろ。

正当性なんてもんは後付ですよ。占領した土地に「歴史的に言っても我が国固有の領土で〜」とか言い出すのと一緒。

世の中のけっこうな数の人間は「人間が家畜を飼う正当性は人間の知性であり、つまりAIが人間を超えたら人間が飼われる側になってしまう」と考えてるらしい。おれは人間が家畜を飼うのに正当性なんてものがあるとは思っていないのでこの理屈には賛同しない。人間は家畜を食べるがAIは人間を食べない

「どういう技術的革新があって労働が不要になったのか」はいちおうの設定があるのだが本題とあまり関係ないので想像に任せよう。

未来職安、「シンギュラリティ以後を描いた」とか言われることがあるんだが多分そういう話ではない。

僕はディストピア小説というジャンル名が嫌いなのですが、これは「ひとの住んでる社会を勝手にディストピア呼ばわりするんじゃねえ」という気持ちです。

『天国大魔境』、導入もすごくよいし作者の過去作からしてこれは面白くなるなるだろうと思ってはいるが、まだ肉まんでいう肉が見えてないので評価早くね？という気がする。

しかし「人権問題は別枠」と言われる可能性はわりとある。

鉄腕アトムやドラえもんといったコンテンツが現代のAIに対して「誤解を招いている」ところは確実にあるが、それを理由に作品を非難する者はおるまい。

おれが書きたいのはゲノム編集というよりもゲノム全合成なのだが、そのへんの区別を読者は読み取ってくれるだろうか（くれまい）

謎めいた作風にしたいなら作者自身がもう少し謎めいてるべきなのに君は自分語りが多すぎるよ湯葉くん。

「作者の頭の良さは伝わるけど面白くはない原稿」みたいなのがある。

倫理でアウトを食らって書き直すときは「写真をトレスしようと思ったけど描けないものが映ってるので背景を推測して埋める」みたいな妙な脳の作業が必要になる。

「性的であるという理由で問題視するフェミニストはひとりもいません。あなたも作家なら正確な言葉遣いを心がけるべきですよ」てなことを言われたことがあるが、フェミニスト定義論はさておき「ひとりもいない」とは大きく出たなと思った。

ところでプロフィールに「作家」と書いてあるのでよくFF外から「あなたのツイートは間違っています。作家なら正確な言葉遣いを心がけるべきですよ」てな説教をしてくる人がいるんだが、僕の小説は自動改札が二足歩行するようなやつだぞ。

Twitter だと月1くらいで本格的におかしい人が来るんだが、今回は僕が高輪ゲートウェイ駅という駅名に不快感を示していたら、
「不快であることと違法であることは別問題です。たとえばこのAVも嫌悪感を催す人が多いですが法律では黙認されています」
と○○系AVの画像をDMで送って来る人がいて「本格的だ」と思った。

これは「SFの最盛期は、きみが中学生の頃だ」という格言で説明できる。

SF作家って13〜17年くらいの周期で大量発生するんじゃないだろうか。セミみたいに。

Google Now のニュースフィード、僕が「Web小説に関心のある人」だと認識しているらしく、なろう小説をバカにするまとめサイトの記事ばかり提案してくる。しょせんはキーワードの一致率しか考えられない機械か。