Notices by 柞刈湯葉 (yubais@pawoo.net), page 9

インターネットのアーリーアダプタ層はネットにアナーキズムの楽園的な何かを夢見ていたらしく、彼らにとって「ここは単なる現実です、国家が大企業に変わっただけです」と言われるのは耐えられないのかもしれない

昭和生まれが全員30歳になったので明日から平成生まれが30歳になります

おれのカクヨム投稿作は★の数に比べて（Twitter からの流入で）PV数が異様に多いので、F5連打している虚しい人のように思われているかもしれない　

「若者が○○を知らなくてびっくりした」とあんたは言うけど同世代のわしも知らんよ

お年玉をもらう相手もあげる相手もいない正月が結構長いこと続いている。

病気の定義に「正常な社会生活に支障をきたす」が含まれているのを見るのだが、「正常な社会生活」の定義には「病気でない」が含まれているような気がする。

「船頭多くして船山に登る」って、船が山に登るビジュアルのインパクトが強すぎて失敗の比喩として不適切な気がする。

幽霊の正体見たり彼ピッピ

フィクションの女言葉、僕もたまに書くけど、これはアニメヒロインの髪がピンクになるのと同じようなキャラ表現であって、まさか視聴者が「女性らしく髪をピンクに染めるべき」とか言いだすことは想定していない。

司馬遼太郎の小説をもとに日本史を語る人がいるからって司馬遼太郎に文句を言わないでほしい、というのと同じ構造ですね。

フィクションの「女言葉」が差別だという人を不思議に思っていたのだが、世の中には実在の女性に対し「ちゃんと女性らしい言葉を使いなさい」とか言い出す人間がいるらしい。ああ、それは確かに差別的だが、フィクション作家のせいではない。

「転生した天皇が異世界人統合の象徴になる」とかいうネタを考えるのはやめなさい

Twitter で知らない有名人に「今日はありがとうございました！また機会があればお会いしたいです！」と声をかけまくる謎の集団

書棚は有限なので「本を捨てるな」というのは「新刊を買うな」という意味でもあります。

「昔は古本屋めぐりをすれば貴重書以外は手に入ったのに」ってそんな日本人全員が神保町に住んでるような世界観で話されても

「Linux は無料だけどどうやって利益出してるの」ってそりゃTシャツの売上に決まってるだろ

「お祭りはたまにあるから楽しいんだよ」vs「人生は祭りだ。共に生きよう」

白い原稿を前にして「この世界に意味のある苦痛など存在するのか？　自分を慰めるために意味を後付してるだけではないか？」と考えている。

僕はそんなでもないんだが、紙の本を電子にするというのは、音楽でたとえると「ストリーミング配信しますが、容量削減のために1.5倍速で再生します」くらいのことに感じる人もいるし、「いくら時代だからって、そんなもん配信されるくらいなら無いほうがマシ」という人は当然いる。

DNAはデカすぎるのでもっと小さくして進化を量子論的な最適化問題に落とし込んでほしい気もしますね。