Fediverse がスケールするかについて
適当に書いてみたけど適当すぎたのでここに供養。
日本語圏で時たま話題になるのは、Fediverse はスケールするのか、どのようにすればスケールすることができるのだろうということです。多くの場合、Twitter からどのように人を引っ張ってきて Mastodon をメインに使うようにすることができるのかが議論の中心にある気がします。Mastodon 以外にそれに準ずるようなマイクロブログである Pleroma や Misskey も挙げられることが多いです。他の地域や言語圏ではどのように議論されているのか、もしくは議論されていないのか、全く把握していないので分かりません。
儲かることでスケールする、というのは大きな点です。この点を重点において Fediverse がスケールするのか考えてみたいと思います。
広告収入によって成立させる。
- 広告で収益化するのは筋が良いとは言えない、と一般的に言われています。Pawoo が広告を表示しているが、儲かっている/いないのかは不明です。
- 代替でサーバーをメンテナンスしてくれる https://masto.host/ や https://hostdon.jp/ があります。儲かっているのかは不明ですが、長く続いているし重大なトラブルが起きたというようなことは聞いたことがありません。メンテナンスする技術力や労力がないけど、自分のサーバーが欲しい場合や、自分以外にユーザーが居ない”お一人様“を実現させたい場合によいでしょう。
寄付によって成立させる。
- 寄付によって成立している best-friends.chat は寄付額と同額程度の運営費もしくは少し赤字ぐらいなようです。https://www.patreon.com/best_friends 他に寄付を受け入れているサーバーは個人サーバーが主であり、あくまで寄付は運営費の少しばかりの足しにしかなっていないような印象を受けます。自分でお金を払ってでも自分のサーバーを運営していくぞ!というやる気のある運営者は本当に凄いと思います。
グッズを販売して運営費に充てる。
- vocalodon.net は ボカロ丼公式コンピレーションアルバム( https://ecs.toranoana.jp/tora/ec/cit/circle/2UPA0C6Q8473dB60d687/all/ )を販売しており、この売り上げを運営費に充てています。この売り上げだけで運営費を賄えているかは不明です。
スポンサーを獲得する。
- サーバーのコミュニティをサポートしてくれるスポンサーを獲得することで運営費を賄う。mstdn.jp は初期の頃はさくらインターネットがスポンサーでした。https://ascii.jp/elem/000/001/477/1477028/ 他に backspaace.fm という Podcast のコミュニティである mstdn.guru はさくらインターネットがスポンサーとなって運営されています。
有料会員制にする。
- 有料会員制にして運営しているサーバーは知りません。他のサーバーで無料で登録ができますし、投稿も有料会員サーバーと連合しているのであればリモートから取得できるでしょう。この点から有料会員制にすることで得られるメリットはデメリットより小さいため筋の悪い選択と言えます。鎖国をしてサーバー内だけで完結するようにした有料会員限定のサーバーはアリだと思いますが、Fediverse のスケールにはあまり寄与しないでしょう。
このように挙げてみた点を考慮すると、儲けることでスケールするのは難しいように感じます。