Timeline for it list by senooken, page 53

善人すら救われるんだから悪人は救われるに決まってんじゃんっていう理論(悪人正機)。なんでかっていうと南無阿弥陀仏による救いは仏教の教えを実践できるような善人に対してではなくてそれができない人に対するものであるというのが根拠。とはいえこれだけだとあんまり浄土真宗がなんで仏教なのかよく分からないんだよな。

実際、世俗に対して積極的に意見を申したてる日本の仏教宗派は浄土真宗くらいしかないと思う。他の宗派はなんか世俗のノリに徹底抗戦したらそもそも仏教広まんないやろ(対機説法)っていうのがあってそれはそれで正しいと思うんだけどそれだと結局仏教は広まらない気がしている。どうしようもない感。

浄土真宗ではマジで誰も地獄に落ちずに全員極楽浄土に行くという宗派で、これは世俗の公正世界仮説的なものの見方に対して徹底的に対抗する宗派なんだよな。「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで極楽浄土に行くっていうとぱっとみ軟弱な宗派に見えるけど全然そんなことないんだよな。

宗教にも色々あって死後の行き先が地獄か天国かを使ってコントロールをするやつとか、現世利益を標榜するやつとか色々ある。そういうやつは行動をうまくコントロールできるけど、世界宗教になってくるとだいぶ事情が変わってくる。

キリスト教も極まると「人間の行動によって天国にいくか地獄に行くかが決まるのだとしたら、人間が神の選択を操作できることになっておかしくね？神のみぞ知るってことで人間からは何が善なのか分からないんだよ」ってなったりするし、浄土真宗なら「全員、極楽浄土へ行く」ってなる。

そうなったら行動のコントロールに寄与するかというと微妙なんだよな。

残念なことに現在は宗教によるコントロール効かなくなっているもよう。

たしかに行動の原因として遺伝的要因、いいかえると生体の発生時の条件ってのあるんだけどそこ変えるのってまあ無理があるよね？ってところがあるわけで、行動をコントロールするんなら環境変えちゃえばええんやでってのが行動分析学的なアプローチ。

行動をコントロールするってどうなん？って思うかもしれんけど知らんだけで環境によって行動はコントロールされているし、他人の行動をコントロールしていない人も他人から行動をコントロールされていない人など実際には存在しない。

現在は見えていない行動の環境要因を明らかにして将来は制御できるようにする。

これが行動分析学の研究の意義だと思ってる。

やっぱ一旦仕事やめて大学にいって行動分析学学びに行くのありかもしれんな。

人間、自然本能を備えた動物なので当然やられたらやり返したくなるし、ホモサピエンスはそれを我慢できるほど文明化されてはいない。おそらく我慢させたいなら人類全体の品種改良と現生人類の絶滅が必要であろう。

罰なき社会の可能性ありえんかなー。行動科学の進展遅いんだよなー。

罰なき社会https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjba/5/2/5_KJ00001021402/_article/-char/ja

現在の(他の自然科学と比較した)行動科学の遅れ具合を見れば行動科学が成熟する前に人類は絶滅しそうなんだよな。

スキナーのウォールデンIIみたいなユートピア(？)は無理かなーって感じはするんだよな。

行動を思ったとおりに制御できることを前提にすれば罰による制御なんてなくても平和な社会作れるでーとか言ってるけど20000年くらい早い理屈かもしれん。

死刑制度（というか犯罪に対する処罰）は国家が被害者の報復を肩代わりして治安を維持するシステムだと思ってます。他人を害して処罰されないということは、逆に言えばかたき討ちをしても構わないということであり、殺し屋や徒党を組んだ遺族の決死隊が練り歩く社会はけっして治安がいいとは言えなかろう。

私は自由の実在を前提とするのは明らかにおかしいと思ってるし、死刑制度も適切だと思ってない。死刑制度は罪を犯した人の行動の環境的要因に対しては社会側が責任を一切引き受けることなく罪を犯した当人に全責任を完全に押し付けるものとしてみてる。

まあ皆いずれ死ぬのわけで死刑になんの意味があるのかよく分からんみたいなことも思ってるが。

自由と尊厳の実在を前提としないで責任の話をすると結局それは引き受けるか押し付けるかもしくは認めるかとかそういうものになるかと思ってる。

責任がどこかに実在するとかいうとおかしくなる。責任は社会や個人によって作られるものであって最初から存在するものだとは思ってない。

ブーストしてなかったやつだ(結構前に「私はブースト言及やめる」とかいってたけど結局再開してる件)。

引き受けるかどうかだけではなくて押し付けるかどうかというのもある……。

責任に実体なんてなくて、ただそれを引き受けるかどうかだからな。

株式会社は株主のものだからな(遠い目)

これどうなるか気になるな。金の力でツイッターを操作できるか分かるやつじゃん。

今 ACL2 でハフマン符号化するやつの記事を書いてるけど結構大変だな。もしかしたら、注目を集めちゃう可能性があるかもしれない(わずかに)なので、ガードも書きたい(やっぱ型ないとだめだよね〜とか言われたくない)とかそもそもなんか色々やってて難しいとか関数や定理の命名考え直したいとか色々起きてる。

まあ、証明できることだけは見えているので試行錯誤で証明を書いているときと比べればずっと楽なんだけど。

ACL2 の新記事を投稿した。

ACL2 でリストの回文に関する性質を証明したhttps://www.tojo.tokyo/acl2-palindrome-sandwich.html