Timeline for it list by senooken, page 107

浄土真宗では神や仏に願うことを一切禁ずる。この世は思いどおりにならないこと方便を使うことなくはっきりという。一般的に南無阿弥陀仏はそうとう舐められてる(念仏したら極楽浄土に行ける？それだけ？簡単？そうではない。念仏したから極楽浄土に行けるのではそもそもない……、もともと極楽浄土に行けることが確定していてそれに対する感謝として南無阿弥陀仏と阿弥陀仏によって「言わされている」もしくは「聞かされている」に過ぎないと解釈する)。日本の仏教であれほど門徒に厳しい宗派は他にみられないと思う。

「自分の都合を叶えてくれるものが宗教ではありません」は御守りとか祈願とかする寺とか神社と思いっきり敵対するし、一般常識に真っ向から歯向かっていてやばい。

一回、京都の東本願寺に行ったことがあるんだけど、強烈なメッセージを寺の周りに道路に向けて放っていたことに衝撃を受けた。あまりにも本気すぎる。京都の東本願寺の近くで生活している人はどう思ってるんだろう……。

あの中でいちばん好きなのは「自分の都合を叶えてくれるものが宗教ではありません」かな。

下記の個人ブログに写真が沢山掲載されている。https://ameblo.jp/yhanzaw/entry-12633237984.html

迷信に振り回されないようにしよう。というとき、それはある意味迷信に振り回されている状態でもあるわけで、迷信であることを認識しつつ迷信とともに流れるのがもっとも迷信に振り回されていないと言えるのかもしれない。ここらへん難しいところだと思う。浄土真宗は前者(迷信に振り回されるな)を選択し、浄土真宗以外のだいたいの宗派は後者を選択しているように見える。

福沢諭吉の子供時代の迷信に捉われないことによる社会的にみた悪行がどんどん広まってしまう。福沢諭吉はメタルと違ってこっそりとやったので(たぶん)迷信を信仰する人を傷つけないようにやさしくやったのだと思う(「おもしろかった」とか記録に残っているけど……)

六曜の機能性については下記で分析してみた。六曜を気にすることで最も価値があるのは、まだ初対面の人とこれから仲良くなっていかないといけないような状況のときに最初の信頼関係を構築する場面が最大だろうと考える。

それがたとえ迷信でも維持されるのには何らかの機能があることを肝に銘じておく必要があるだろう。

https://mastodon.tojo.tokyo/@tojoqk/107511890251592684

とはいえ、六曜を信じ怯え喜んでいる人は現代にもある程度の割合でいる気はする……。

たとえ互いに六曜を信じていなかったとしても、六曜に沿った行動をされることで「相手から気を遣われている」と感ずるだろうから、決して六曜が機能していないとはいえない。

「いまだに人々は六曜を信じているから」と観て終わらせてはならない。現代においても六曜に沿った行動が維持されているのにはそこに何らかの機能があるからだ。

六曜を潰すためには、まずその機能を明確化して代替を構築するなどの案を考えないといけない。

こんなことを言っている私ですら、六曜に沿う行動は避けられないかもしれない。

相手に嫌な思いをさせるかもしれないとか、相手から「思いやりのないものと思われる」とか「社会常識を知らないと思われる」とかそういったことから抜けることができず、六曜に振り回されてもなんらおかしくない。

六曜という一見合理性のない迷信は、関係性の薄い人との間で信頼関係を築くという文脈において実は機能している。

行動分析学的に言えば、六曜に沿う行動を実際にしている以上、それを強化する随伴性は確実にある(というか、行動の強化の定義上必然的にそうなる)。これをうまく分析できれば良いんだけど、やはり多くの人について考えると難しいよな。だって人によって六曜に沿うようになる随伴性が異ならないという保証はどこにもないからな。

一個体に対して分析するなら行動分析学は凄く強いと思うんだけど、人が増えると難しくなる印象がある。正の強化子を見つけるための実験できないし。

六曜(この迷信には機会損失を招くという弊害が実際にある、いまなら三密を引き起す可能性があるとして弊害があるといえよう)の風習が何故維持されているのか真剣に考えたい。

これは行動の問題である。よって行動分析学を使って考える。スキナーは聞き手の行動として、「ルール支配行動」という概念を作った。これは行動随伴性(先行事象、行動、後続事象のセット)が言語によって記述されたルールを聞くと、それに沿った行動が自発されるような現象のことを言う。

どのような六曜の維持にどのようなルールがあるか考えてみたい。このようなルールだけでなく直接的な随伴性によって制御されている場合も多少はあると想定される。

弁別刺激として「仏滅の日」だった場合を考える。

想定されるルール: 「嫌な顔なし」→「贈り物をする」→「嫌な顔あり」(実際にそういう経験をすることはないと思うけど言語的に教えられることはあると思う)

直接的な随伴性としては、「親からの叱責なし」→「友達に贈り物をしたと話す」→「親からの叱責あり」みたいなことはありえそう。

こういうのは無数に想像できるんで大衆の行動について考えるのは難しいな。

六曜という迷信をこの世から滅するにはどうすればいいかを真剣に考えることが、他のこと(自由ソフトウェアを世に知らせるとか)にも役立つ気がする。

下記に書いたように、上の私の御守り破壊話は自分の持ってる御守りだからできたことで、家族が拝んでいる祠に対しては、たとえ子供の頃であってもできなかっただろうから福沢諭吉は格が違う。

https://mastodon.tojo.tokyo/@tojoqk/107511625986633613

自分が六曜を信じていなくても「相手が六曜を信じているかもしれない」と思えば「大安」の日に贈り物をしたり、結婚式を開いたりしないといけないわけで、たとえ誰も六曜を信じていなかったとしても六曜は維持されてしまうというこの地獄……。

自分が持ってる御守りだからできたけど、少年時代の福沢諭吉氏は家の祠に対してやったので格が違う。

御守りの中に何が入っているのか気になってしまい袋を開けてそのまま捨てたのを覚えているんだけど、何でそんなことをしたのか全然覚えてないな。いったい当時の私に何があったというんだ……。

たしか、交通安全の御守りだったかな。もちろん、御守りを分解して中に入っている紙を見て捨てたからといって交通事故に遭うというような天罰が下ることはなかった。

まあ、私も御守りを分解して中に入っている紙を見たり捨てたりしたことがあるのであんま人のことは言えないかもしれない……。