順平はももを抱きしめて離さない。抜かずに二回戦目を始めた順平のたくましい巨根に対し、ももの膣は完全に妊娠を決め込んでいた。
その後も順平のペニスは萎えることはなく、ももが失神しても独り善がりな交尾を続けていた。
誰も近寄らない砂浜の上で、ひとつの受精卵が敗北した。
「モモチャンナラ デキソコナイハ ウマナイヨネ……♥」
―――ここからの顛末は各々の想像に任せるとしよう。
しかし結末だけを言うならば、それは滞りなく、何のドラマもなく、彼女は十月十日後、順平の子供を出産した。
おわりv(^^)v
順平はももを抱きしめて離さない。抜かずに二回戦目を始めた順平のたくましい巨根に対し、ももの膣は完全に妊娠を決め込んでいた。
その後も順平のペニスは萎えることはなく、ももが失神しても独り善がりな交尾を続けていた。
誰も近寄らない砂浜の上で、ひとつの受精卵が敗北した。
「モモチャンナラ デキソコナイハ ウマナイヨネ……♥」
―――ここからの顛末は各々の想像に任せるとしよう。
しかし結末だけを言うならば、それは滞りなく、何のドラマもなく、彼女は十月十日後、順平の子供を出産した。
おわりv(^^)v
意味が分からなかったが、強いて言うならば雌の本能が知っていた。
"ソレ"を許したら、終わる。自分はこの雄のものになる。
パンパンパンパンパンパンパンパンッ……!
「ひゃ…ひゃめておにいひゃ――「 射精ル”ウゥゥゥウゥゥッ!! 」
ビュッ!ビュルルルッ!ドプリュッ!ドップリュッ!!!ビュブッ!
下痢便のような射精音が響いた。或いはそう錯覚するかのように気持ちよく尿道を精塊がゴリゴリと通り抜けた。
もものSSサイズの子宮は順平の精子であっという間に満タンになっているのに、順平は腰をまだ振っている。
弱った膣道の蠕動をピストンで感じる度に、痰のように濃い精子がトプトプと精嚢から抽送されるのだ。
ももには何が起こったか分からなかったが、とにかく悔しかった。失意の中で失禁した。
三十代の障害持ち中年精子が、無垢な卵子をうじゃうじゃと囲み始める。
「モモチャンッ♥アカタンツクッテ…♥ウンデ…♥オデノアカタン…♥ケンコウナアカタン♥」
「ぃや……ボク…おにいさんのあかひゃんいやっ…いやらよぉ……!」
ももは激痛を感じていたが、ショックで声が出ない。一方の順平は黄ばんだよだれをももの額に垂らしながら満足している。
しかし皮に包まれた性感帯では快感が薄いのか、女性への配慮を知らない順平は初速からガン突きの容赦ないピストンを開始する。
「オ”ッ!」
「ッギモヂィダデェ…♥」
ボヂュッ、ボヂュッ、ボヂュッ、
童貞だった獣が生殖本能だけで腰を振る。
「オ”ッ!ア”ッ!ア”ッ!ア”ッ!ア”ぎっ!」
ももは突かれる度に、声変わりしたような低いトーンで嗚咽する。
目が濁り始める。口が弛緩しよだれが蜜のように垂れている。
順平はそれを見るやジュビッ!ジュゾゾゾゾッ!とももの唇を吸った。お互いのファーストキスにしてフレンチキスだ。
「アカチャンツクルノ…キボヂイダデッ…♥オボジレッ…♥」
改めて繰り返すが、これは子作りセックスなのだ。
射精感の高まりを抑える意味など最初からない。
パチュッ、パチュッ、パチュッ、パチュッ……
「射精ルネ"ッ♥射精ル"ネッモモチャンッ♥」
ももは微睡んだ意識の中でその声を聞いていた。
「アカチャンツクルカラッ!サケバナイデネッ!モモチャッ!」
「ヒッ…えぐっ…おにい……ちゃ…」
順平が興奮気味にカチャカチャと股間のジッパーを外し、真性包茎ペニスがぼろん、と零れ落ちる。
潮風に乗ってペニスの臭いがももの鼻腔をくすぐる。
ももはまず腐臭を連想した。男を知らなくてもその陰茎の皮の中身が連想できた。
洗浄されておらず、果てしなく不衛生な―――正確には恥垢が―――手巻き寿司の様に詰まっているのだ。
更に息を呑んだのが、その巨きさだった。服の下からでも膨らんで見えそうな程のサイズ、ナマコほどもある肉の棒。
これから間違いなく挿入(い)れられる事を悟ると再びももは泣き出しそうになったが、順平にもう一発殴られると声が出せなくなった。
ヅブッ!
両親と姉が14年余愛情を注ぎ続けてきた少女、その処女膜がグチョグチョと、
牛乳に張られた膜でも舐め取られるかのようにいとも容易く蹂躙されてゆく。
処女膜どころか、はまぐりのように小さな陰唇もブヂブヂと裂けて出血し始めて
に”に”にゅルンッ!
「アハァッハイッタァ…!」
「ひた……ひたひよぉ……!」
「ゲームのナカのオンナノコ…ケツエン…トオイ…」
健康な子供が生まれる方法も。
「モモチャンノランシ…ワカイ…」
14歳であれば、一般的に初潮は来ている年齢である。
「マゴノカオ…オヤコウコ……スル……!」
子供を、産める。
「お兄さん…こわいよ?……ヒッ…!…お兄さん……やめ―――」
ボゴッ、と。列車の衝突音の1/10程度の音は鳴っただろうか?
浜崎順平は34歳の人生の中で、生まれて初めて人を本気で殴った。
子作りにお誂え向きな、14歳の雌を犯す為に。
「んー―、でもおじさんっていうよりお兄さんかな?ボクと身長あんまりかわらないしっ♪」
潮干狩りで入手したと思わしき海産物が詰まった網袋、それを持った白いスクール水着の女の子。
海水を若干含んだピンクのポニーテールが、嗅ぎ慣れない潮風で鈍く揺れている。
「モモ……チャ……?」
「えっ!?ボクの名前……知ってるの!?あっ…あれ?おかしいな…ボク、物おぼえはいい方なんだけど…。えっと…お兄さん、だれだっけ?」
常葉もも。
かつて実況を行ったゲーム、『僕と君の夏休み』のヒロインの一人。
14歳、特技は漁。一人称は何故か『ボク』。
そして身長は150cm―――思っていたより高く、目線の高さがあまり変わらない事にとりあえず屈辱を覚えた。
が、浜崎順平にとって彼女が特別なのは、"そこ"じゃない。
「オンナノコ…」
「……え。」
鉄琴が読めない、巾着は読み間違える、手水舎の使い方を知らない。
そんな浜崎順平とはいえ、セックスは知っている。近親姦の仕組みについては理解していた。
そして、近親姦で血が濃くなった時、呆れるほど単純な対処療法も本能レベルで理解できていた。
その後、死の寸前に激痛と恐怖を感じたまま張り付いた相貌と、
グチャグチャに砕けた息子の亡骸を見た時の辰巳と"義理の母"の様子については―――実に口惜しいが割愛する。
何故ならばこの話の本題は此処ではなく、此処からであったから。
■ ■ ■ ■ ■ ■
順平が痛みと衝撃を越えたその先に広がっていた光景。
「海岸……?」
冷たく澄む海と空、プライベートビーチの如く寂れた砂浜。
―――見覚えがある。
次に紡ぎ出した言葉はそれだった。
そして何時もながらの愚鈍な思考が、今日はやけに冴えている。
大自然のロケーションが脳を刺激したのだろうか?
「僕夏だ」
その言葉はするりと口から出て、自分でも合点がいった。
拙いがありがちな表現で述べるとするならば
―――浜崎順平はいつか途中で投げ出した、あのゲームの世界へと、美富島へと"転生"したのだ。
「おじさん、この辺では見ない顔だね。どしたの?」
順平は声の方向へ振り向いた。見覚えのある光景の次は、見覚えのある少女の姿が目の前にあった。
「オデは……キンシンカンの子……!?オカアサンは…オデのオカアサンじゃない…!?絶対に…絶対ニコノケッカハ……嘘ニ…ウソニキマッテルハズ……」
対馬が読めない、俳句を知らない、ハンバーガーの食べ方も分からない。
そんな浜崎順平とはいえ、セックスは知っている。近親姦の危険性については理解していた。
その行為によって生まれた子供が、どんな脆弱性を盛られ得るのかも。
意を決して行った身体検査、精神分析の検証結果、そして探偵による調査結果。総ての点と点が星座の如く繋がってゆく。
「――――そうだ……俺は…気づいていたよ。生まれた時から…」
ミ ン ナ オ ト ッ テ イ タ
他ノ人間 ヨリ 足リナカッタ
■ ■ ■ ■ ■ ■
浜崎順平は貝塚市役所前駅に独り立つ。
決して何処かへ行きたいわけじゃない。あえて言うならば、終わりたかった。
彼は数分後に列車の前へと身を投げる。
結末を言うならば、それは滞りなく、何のドラマもなく、彼の人生はそこで終わった。
そこからの彼の行動は非常に単純だった。生みの親について調べたのだ。
流石に自らの手ではなく、探偵を使ったが。
最寄りの興信所である和泉興信所へと調査依頼を行った数日後に送られてきた報告書―――その内容とは、
"近親相姦"
浜崎順平は、浜崎辰水とその妹の交配によって生まれた子供だった。
広島県能美島の○○地域では近親婚の文化があり、その地が辰水と順平の故郷であった事実が説得力に重みを持たせた。
しかも、交配時における両者の年齢が両方とも30代というやや晩婚気味であった。
親しい遺伝子と遺伝子が引き起こした劣性遺伝の連続、それをプロデュースした老化した精子と卵子。その連鎖を生み出した近親婚の文化。
順平が持っていた障害の数々は、偶然ではなく必然だった。
驚愕の真実はそれだけではない。「辰水の妹」とは順平が見知っている母親の事では無かったのだ。
「妹」は順平が生まれた直後に死亡し、血縁者ではない女と再婚した後に産ませたのが舞子達―――順平の妹なのだという。
事実、彼女たちは障害など持っている様子はない。老いた精子とはいえ、妹達はいたって健康に生まれたのは自然と言える。
「この結果は………絶対に嘘に決まっている……。」
浜崎順平はそう信じて疑わなかった。
父親性ダイソミー症候群、上顎突出症、顎変形症、先天的な下顎右第一、第二小臼歯欠損、半身麻痺、色覚障害、味覚障害、白内障。
身体的障害だけではない。
精神科の診断によれば、自己愛性人格障害、アスペルガー症候群、ADHD、自閉スペクトラム症候群…これ以上読むのはやめた。
全てだ。今まで目をそらし続けてきた全ての診断結果が、己の身体障害を、己の精神障害を証明している。
Youtuberだった時代に、画面の向こうからぶつけられてきた罵倒の数々を裏付けるものだった。
「何で……なんで俺…ばかり……??俺……出来損ナィ…?」
上昇してゆくフラストレーション。
悲しい事にそのボルテージを抑える力など、浜崎順平にはない。
――――怒りの矛先を、見つけなければ。順平の焦りに呼応して、目に入った文字がふと囁く。
"父親性ダイソミー症候群"
「父親―――性………。ちちおや……。チチ…オヤ…!」
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